「スプレーワックスで板をメンテナンスしたい」
「スプレーワックスを使えば板の滑りは良くなるのかな?」
「とりあえず、おすすめのスプレーワックスを知りたい!」
こういった疑問に答えます。
スキーやスノーボードの滑走性能を高めるためにワックスはとても重要です。とはいえ、アイロンを使ったホットワックスは面倒だと感じる方も多いのではないでしょうか?そんなときにおすすめなのが簡易的に使えるスプレーワックスです!
この記事では、スプレーワックスのメリット・デメリットなどを説明したうえで、おすすめのスプレーワックスを6つに厳選してご紹介します。
スプレーワックスが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
スキー・スノボ用のスプレーワックスとは?
スプレーワックスとは、その名前のとおりスプレー缶を使ってワックスがけできるものを指します。ヘアスプレーのように降りかけるタイプと、スポンジが付いていて塗り込むタイプの2種類があります。
ホットワックスとは異なり、アイロンを準備する必要がなかったり、ムラがなくワックスがけをできたりするため初心者の方にはとてもおすすめです。
スプレーワックスは、その簡易性から性能が低いのではないか?と疑問に感じる方もいるでしょう。そこで以下にスプレーワックスのメリット・デメリットをまとめました。気になる方は参考にしてみてください。
スプレーワックスのメリット
- ホットワックスのように技術が要らない
- 短時間でワックスがけができる
- その日の雪質や天気などコンディションに合わせることができる(雪質に合わせたワックスの場合)
スプレーワックスのデメリット
- ワックスが長持ちしない
- 早いと半日程度で滑走性能が低下する
- 継ぎ足しでワックスを塗らないといけない
ホットワックスと比べるとワックスが長持ちしないというデメリットがあります。しかし、ワックス初心者にとっては、技術が要らず気軽にワックスがけできるのが最大のメリットといえるでしょう。
スプレーワックスの使い方(塗り方)
スプレーワックスのおすすめを知る前に、まずはスプレーワックスの使い方(塗り方)について知識を持つと良いでしょう。
スプレーワックスは簡易的であるため、初心者の方にもおすすめできますが、正しく使わないとワックスの性能をしっかりと発揮できません。まずはスプレーワックスの使い方をおさえましょう。
ワックスがけの流れ
- STEP①:クリーナーを使って古いワックスや汚れを落とす
- STEP②:固形ワックスを生塗りする ※固形ワックスがない場合は省略OK
- STEP③:スプレーワックスを薄く塗る
- STEP④:コルクで伸ばす
- STEP⑤:ブラッシング
基本的にはスプレーワックスだけで使うことはなく、クリーニングからブラッシングを行うことで滑走性能を最大に発揮することができます。
スプレーワックスの使い方動画
スキー・スノーボード向けワックスの定番ブランドであるガリウムさんが分かりやすい動画をアップしてくれています。こちらも参考にしてみると良いでしょう。
スプレーワックスを使用しているユーザーの感想や口コミ
スプレーワックスを使用しているユーザーの感想や口コミをまとめておきました。やはり簡易的に使えることがメリットに感じている人が多そうですね!
スプレーワックスおすすめ6選
それでは、スプレーワックスのおすすめ6選をご紹介します。
どれも2,000~5,000円程度であるため、まずは気になるものをチェックしてみると良いでしょう。
【ガリウム】GENERALシリーズ
ガリウムは、ワックスブランドのなかで定番中の定番。
そのなかでも、GENERALシリーズは初心者でも扱いやすいシリーズになります。
GENERALシリーズは、全雪質に対応していることから、ワックスを使い始めた初心者でも迷うことなく使うことができます。
初心者に特におすすめしたいのは、クリーナーなどがセットになっている「GENERAL Fセット」です。
これ1つでワックス塗りだけなく、板のクリーニングもできますよ!
クリーニングをすることで、ワックスの効果が更に発揮できるようになります。
【ハイマスマニア】SNOW WAX
ハイマスマニアは実店舗を持たずに、オンライン通販でのみ展開している日本のスノーボード用品ブランド。
ハイマスマニアからは、「SNOW WAX」という名前でスプレーワックスが販売されています。
SNOW WAXには、「全雪質用」「湿っぽい雪質用」「汚れた雪質用」の3種類があるため、時期や板の汚れ具合に応じて選ぶといいでしょう。
筆者としては、オールラウンドに使える全雪質用がおすすめです。
ちなみに、春の雪はほんとに汚れて滑らなくなります。
「汚れた雪用」は、今シーズン試してみたいですね!
【ガリウム】STRONG LIQUID
続いて、ガリウムから展開されている「STRONG LIQUID」です。
先に紹介した「GENERALシリーズ」は全雪質用のオールラウンドモデルですが、STRONG LIQUIDは春シーズンにおすすめです。
湿雪やザラメ雪によく効き、特に春先の汚れた雪や、黄砂時にもおすすめです。
メーカーのガリウムから、STRONG LIQUIDの使い方動画もアップされているので、ぜひ確認してみましょう。
【トコワックス】エクスプレス レーシングスプレー
トコワックスは、1916年に創業し100年以上の続いているスイスの伝統ブランドです。
そのなかでも「エクスプレスレーシングスプレー」を筆者は愛用しています。
ワックス初心者にも扱いやすく、湿った雪、汚れた雪、パウダー等どんな雪質で滑るオールランドな万能ワックスです。
【スウィックス】XF0220J
スウィックスは、1946年にスウェーデンで創業し、こちらもトコワックスと同じく歴史ある伝統ブランドです。
ソールに汚れがある時は、塗ってすぐに拭き取ることでクリーニング効果も得られます。これ1本でクリーニング&ワックスがけの両方ができてしまう優れものです。
こちらもワックス初心者に扱いやすく、全雪質対応のオールラウンドモデルです!
【ザードス】ノットワックス
最後にご紹介するのは「ノットワックス」です!
厳密にいうとスプレーワックスではないのですが、とても良いワックスなので紹介させてください。
NotWaxはスプレーワックスと同じく液体ワックスになります。
こちらも全雪質で使えるオールラウンドモデルです。特に春シーズンほど効果を発揮するので、ザラメ雪のときに重宝しています。
一番のおすすめポイントは、ポケットにも入るくらいの大きさで携帯にも便利なところ!
スプレーワックスのデメリットは、ワックスが落ちてしまいやすいところなのですが、ノットワックスであればポケットに入れておけるので、当日の休憩時にもワックスがけ可能なのが嬉しいですね。
ノットワックスについては、以下の記事で詳しく解説しています。
スプレーワックスのよくある質問
さいごにスプレーワックスを使う方がよく疑問に思うことを、Q&A方式にまとめました。気になる方は参考にしてみてください!
スプレーワックスは重ね塗りしても良いの?
ワックス初心者のよくある間違いですが、重ね塗りはNGです!
実はワックスは薄く塗られているときが一番効果を発揮します。そのため重ね塗りをしてしまうと、ワックスの膜が厚くなってしまい、むしろ雪が引っかかり抵抗になることで滑りにくくなります。
ワックスも落ちやすくなってしまうので、重ね塗りはしないようにしましょう。
ホットワックスはせずにスプレーワックスだけでも良いの?
初心者であれば、簡易的なスプレーワックスだけでも十分です。
じつはスノーボードが滑らなくなる最大の理由は汚れ。汚れを落とすだけでもスノーボードが滑るようになるためです!
スプレーワックスには、ワックスを液状化させるためにリムーバー(クリーナー)と同じ成分が入っているそうで、同時に汚れを落とすことができるため、これだけでもある程度滑るようになります。
そのため、本格的に滑走性能を求めるのであればホットワックスも行うべきですが、普通に滑るようになれば十分ということであればスプレーワックスだけでも問題ありません!
スプレーワックスを塗るタイミング・頻度は?
大きく分けて3回あります。「買ってすぐ」「滑る前」「シーズンが終わる頃」の3つです。
買ったばかりスノーボードは、実はワックスがけがされていないことが多いため、保管に向けてワックスがけをしておきましょう。ワックスがけすることで板の乾燥、エッジの錆びを防ぐこともできます。
また、1回滑るとスプレーワックスは取れてしまうので、つぎに滑る前はワックスがけを行いましょう。ちなみに滑る前の塗るタイミングはいつでもOKです。前日であろうが、1週間前であろうが効果は変わりません!より滑走性を求めるのなら当日や前日がおすすめです。雪質や状況によって塗るワックスが異なるためですね。
そして、さいごはシーズン終わりにも必ずワックスがけをしておきましょう。スノーボードを買ったときと同様に、ワックスがけすることで板の乾燥、エッジの錆びを防いでおきましょう!
【まとめ】スプレーワックスを使ってみよう!
以上、スプレーワックスについてのご紹介でした!
スノボ・スキーでワックスを使うのなら、スプレーワックスは簡易的でおすすめです。
スプレーワックスは楽して初心者が使うだけではなく、その日の気温や雪質に合わせて使うことができたりと、ホットワックスにはないメリットがあります。
板はワックスを塗らないと、ほんとにストッパーがかかったかのように滑らなくなりますので、ぜひ試してみてくださいね!